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書きかけの(っつうか途中でやめた)メモが出てきたので、捨てる代わりに半端に載せてみる。
ほのおのはぜる音がする。
焚き火ほどの大きな火がぱちぱちと鳴るのは当たり前の事として知っていたが、手のひらサイズの蝋燭でも、静かな部屋に置いていればぱちぱちと燃える音がするものだという事を、最近知った。
炎は見ていて飽きない。
つい先月まで付き合っていた、アロマキャンドル好きの彼女の趣味を理解しようとしていた跡らしい、100均で買った蝋燭が出てきた。結局点けないまま部屋の底に埋まっていたものを、殺風景だからというだけの理由で屑桐の部屋へ持ち込んで、置いただけでは芸が無いので点してみたのだが。
小さな灯りの踊る様、固形の蝋が液体になっていく過程で透明度の増していく様などを眺めていたら予想外に癒されてしまった。今更理解しても意味は無いのに。
フローリングにべたりと座って唯蝋燭と遊んでいる、という時間が多くなった。
手のひらサイズのその蝋燭は、手を加えずに唯燃やしていれば「5時間くらいはもつ」のだそうだ。ハサミで芯の長さを調整したり、微妙にずれていた芯を傾けて真ん中へ寄せたりしていたら、合計点灯時間は既に6、7時間になるというのにまだ半分以上残っているという妙な事になってしまった。しかし、手を加えるのは面白い。
始めは平たかったブロック型の蝋燭は、少しずつ燃やしていくに連れて芯の周りが溶けて落ち窪んで行き、残った淵よりも芯の先が低くなってしまって点火がライターでは難しくなってきた。軽く傾けて点ければいいのだが、その時は途中で間違って火を消してしまって、溜まった蝋がある程度固まるまで傾けられない、つまり点火できない、という状態で。マッチを持ってくるべきか、それとも今日はもう終わりにするかなどと考えて、溶けた蝋が零れない程度に傾けていたら、
手首を掴んでひっくり返された。
「…、っ!」
焼けた液体が手の甲を伝って皮膚を喰らう。温まっていた蝋燭本体はとっさに力の入った拳に握りつぶされ、ひしゃげて床に落ちた。それを追うようにぼたぼたと撥ねた水滴が床で冷やされて固まり、白い斑点がまだらに出来上がるのをスローモーションで眺める。
背中に走った電流のせいで時間の動きが遅くなる気がした。火傷の恐怖と、皮膚の痺れるような快感。
「何しやがる!!」
「遊んで欲しいのかと思ってな。」
S屑とM帥。屑桐さんは声だけ妙に淡々としています。あんま表情に出ないくせにニヤニヤです。
「うっわキモチイイ、 ッて違うわいきなり攻撃すんな阿呆!」っていう帥の方の内情の一瞬のシフトをどー書いていいのかわかんないのです。
こいつらのやり取りは形になり難い状態ですがいくらでもあるので、気が向いたらぼちぼち書こうと思います。思っては、います。
アロマキャンドルは融点が低いのでSM用になるんじゃないかと思う。