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何が書きたかったのかわかんなくなってしまった。


屑桐が自分から訪ねて来る。

それ自体はいい加減慣れろよと自分に呆れたくなるほど回数の増えた事だ。

告ったのは引退後だった。
一蹴される気だったそれから何を間違ったんだか付き合うようになって、付き合ってる、なんつっても一度ウンと言ってしまった事に対する義務なんじゃないのかとかいうモヤモヤについこの間ケリがついて、少なくとも男のカラダにそれなりの事をする程度には特別に思われているわけだ、なんて
…そう思うようになったのは本当に、極最近だったりする。

要するに俺は、この無表情な想い人から好意を示される事に未だに耐性が無いのだ。
「家に居るか」という旨のメールが来る度に、それを「家まで行ってもいいか」という意味だと解釈して構わないものか悩む。
「お前の近所でお一人様幾つ限りのセールをやってるから家でゴロゴロしてるんなら手を貸せ」とゆー意味だ阿呆、妙な期待をするな。
…なーんてオチの方が自然なんじゃねぇの、とかな。

だから屑桐がほんとに来るまでに、適当に着替えて適当に片付けて、来ないなら出る前に片したかっただけだとか何に対するものだか解らない言い訳をしてそのまま近くまで出掛けてしまう。
おかげさまで最近部屋が綺麗だ。

胃の腑が浮くみたいなその時間のついでに、どこまで接触したものか自分のハラの中と相談する。
俺はいつだってどこまでだって屑桐に触りたい。どこまでも行ってしまうと最終的にセックスになってしまうのだが別に性欲とは関係無く、単純に触れたくて。
しかしあまりべたべたされるのは屑桐の本意では無いだろうし、自分だってベッタリひっつくのがあまり恰好良いとは思って無いので、触れたい欲と常識の境界に線を引いて「これ以上触らない」と言い聞かせるわけだ。

屑桐は、そんな事は知らない。
知らないからこそだろう、扉を開けたら其処に居た。


慌てて携帯を確認しても特に連絡が来ていた跡は無い。
電波でも悪かったかと本人に訊いても、いきなり来たという。
都合が悪ければ帰る、みたいな事を言い出すのでつい引っ張り込んでしまったが、本音を言えば都合は悪かった。
何の前準備も無しに触れたら、歯止めが効かなくなる。

来たからには用件があるのだろうし、聞いてるフリして落ち着こうと思った。
「特に何もない」
のに。

「顔が見たかっただけだ。」

据膳だろうかこれは。
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